楽譜ナビゲーション〜調号

記譜

調号の役割

いわゆる「調性音楽」では、長音階を用いる「長調」と短音階を用いる「短調」があるわけですが、主音が変わっても(つまり調が変わっても)、音階における半音と全音の配列は変わりません。ハ長調とイ短調はピアノの白鍵のみで弾ける、つまり臨時記号を一切使わずに記譜できるのですが、他の音を主音とした音階を同じ配列で作るには臨時記号が必要になります。例えば「ト音」から始める長音階を次のように書いたとしたらどうでしょう?

これをハ長調音階と比べてみましょう。

7番目の音と8番目の音は本当ならば半音にならなければならなところが「全音」になってしまっています。これを解消するには「F音」を半音上げて「F#音」にしてあげれば良いのです。

しかし楽譜を書いたり、読んだりするのに、「F音」が出現するたびに#を付けるのは非常に煩わしことです。それならば楽譜の冒頭部にその#を示しておけばそれで済むわけで、これが調号の役割になります。つまり、調号でF#が指示されていれば、調号が変更されない限り、どの「F音」も「F#音」で扱うことになります。これは臨時記号とは違って、音域の制約はありません。

長調の調号と主音の位置

シャープ系

フラット系

短調の調号と主音の位置

シャープ系

フラット系

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