反復記号
![]() | カッコ brackets die Klammer, die Klammern der Kasten, die Kästen | 反復時に演奏すべき小節を指示 |
![]() | ダ・カーポ da capo | 曲の頭に戻れ |
![]() | ダル・セーニョ dal segno | セーニョ記号のところへ戻れ |
![]() | セーニョ記号 segno | D.S.の戻り先 |
![]() | コーダへ進め | |
![]() | コーダ記号 coda | ここから「コーダ」 |
![]() | フィーネ fine | ここで演奏を終了 |
実際の使用例

[1][2][3]→[4][5][6][7]→[4][5][6][7]→[8][9][10]
- もっとも単純なリピート指示です。リピート記号に囲まれた、「4」小節から「7」小節を2回演奏します。

[1][2][3][4]→[1][2][3]→[5][6][7][8][9][10]
- リピートする場合でも、最後の1小節、もしくはそれ以上の小節を繰り返さずに、次のセクションに進む場合には、カッコで区別を表示します。歌曲などで、2番、3番の歌詞がある時は、カッコの数字が複数になる場合もあります。たとえば次の譜例では、

3回リピートしてから、次のカッコの小節に進みます。

[1][2][3][4][5][6][7][8][9][10]→[1][2][3][4][5][6][7][8][9][10]
- 「ダ・カーポ」はイタリア語です。”da”は英語の”from”と同じ意味の前置詞です。”capo”は「頭、先端」を意味します。従って、「D.C.」まで進んだら、曲の頭に戻ります。この譜例のように「D.C.」単独で使われることは稀で(それならばリピート記号で足りるので)、他の略語と組み合わせて用いられます。

[1][2][3][4][5][6][7][8][9][10]→[6][7][8][9][10]
- 「ダル・セーニョ」の”dall'”は”from the”同義です。先述の”da”と定冠詞が結合した形です。”Segno”は「記号」という意味で、「6小節」に示されている「記号」を指しています。現在ではこの記号しか使われていません。先頭に戻らずに、記号のある小節に戻って繰り返します。

[1][2][3][4][5][6][7][8][9][10]→[1][2][3][4][5]
- “al”は「a + l」結合形で、”a”は英語の”at in, to”などに相当します。”fine”は「終わり」という意味ですから、上例ですと「頭に戻って繰り返し、”Fine”で終わる」という指示になります。

[1][2][3][4][5][6][7][8][9][10]→[3][4][5]

[1][2][3][4][5][6][7][8][9][10]→[1][2][3][4][5]→[11][12]
- “Coda”とはイタリア語で「しっぽ」。つまり、末端の、結びの部分です。ただしポピュラー系の楽譜では紙面を節約するために「Coda1」「Coda2」など複数のコード部を持つものも見られます。

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