テンション・ガイド

テンションとは、基本的な和音(三和音、四和音)に加えられる非和声音(=テンション・ノート)のことを指します。もともとの「非和声音」は解決(和音構成音に戻る)を必要としていましたが、ロマン派以降の作曲家たちは、その非和声音を解決させずに、独立した響きとして扱うようになってきました。はじめはドミナント・セブンス(属七の和音)のみがテンション・コードの対象でしたが、徐々に様々な和音にテンション・ノートが付加されていくようになってきました。

テンションコードというとジャズの専売特許のように感じられるかもしれませんが、様々なジャンルの音楽で活用されています。

ナチュラル・テンションとオルタード・テンション

テンションには「ナチュラル・テンション」と「オルタード・テンション」の2種類があります。この分類についてはいろいろな見解がありますが、本サイトでは、以下のように定義して解説しています。

メジャーキー(及びナチュラル・マイナー・スケール)の全音階を構成する各音を付加する限り、それを「ナチュラル・テンション」として扱い、変化音を「オルタード・テンション」として扱います。つまりCメジャーキー(ハ長調)の全音階は白鍵の音 [C, D, E, F, G, A, B] の7音です。たとえば、Dm7のテンション[ 9th, 11th, 13th] は [E, G, B]で、すべて全音階の音です。一方、Em7のテンション [F, A, C]のF音は表記すれば [♭9th]で、フラット記号が付くことになります。音の表記自体はフラットが付いた変化音ですが、実際の音は全音階のIV音で、変化音ではありません。したがって「ナチュラル・テンション」に分類するということです。

ここでIII音上のEmのルートを半音上げると「9th」にはなりますが、記譜音は「F#」になりますので、全音階音から外れてしまいます。ですので、それは「オルタード・テンション」と分類されます。                    

ドミナント系のテンション・コード

メジャー・コード系のテンション

マイナー・コード系のテンション