記号にも限界がある
楽譜にはたくさんの記号が使われていますが、それでもやはり記号の限界というものがあって、言葉もたくさん使われています。
バロック時代までは、音楽の中心地はイタリアでした。
ですので楽譜に使われる基本的な言葉は、イタリア語がつかわれています。
しかし18世紀を過ぎて、各国の作曲家たちは自国の音楽に意識の重点を置くようになり、したがって楽譜に記される言葉も各国語の割合が多くなってきました。
音楽用語で特に注意が必要なのは、言葉のニュアンスを単語で伝えるのが難しいということです。
昔から使われている速度標語にしても、イタリアの都市によってニュアンスが異なります。
ましてや、ドイツ人やフランス人がそれを使えば、そこに解釈の違いが生じるのは当然のことでしょう。
音楽用語にしても、ほとんどの単語は生活に密着した言葉が音楽に転用されたものなので、そのニュアンスを感じることが何よりもまず必要かと思われます。
楽譜に欠かせない情報として、速度指示と強弱指示があります。
これらは古典派以降の楽譜にはほとんど書かれています。
速度は「メトロノーム速度」でも指示できますが、やはり言葉によるもののほうが多いようです。
また、強弱に関して、「p」や「f」は記号ではなく言葉の頭文字です。つまり記号ではなく略語です。
オーケストラ・スコアでは、各区切りの冒頭以外では略語によってパートを示しています(場合によっては完然に省略している出版社もありますが)。
そこで、各国語による楽器名と略語の一覧も載せておきました。
これ以外の用語についてはアルファベット順にまとめてありますので、参考にしてください。
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